日本文化を学べるアニメ「ハナヤマタ」 ― 「よさこい」に青春をかけた女子中学生達の熱い物語
「ハナヤマタ」は、2014年の7月~9月に放映されました。原作:浜弓場双(はまゆみばそう)氏、監督:いしづかあつこ氏による学園青春アニメで、女の子たちが「よさこい」にチャレンジしていく姿を通して、日本文化である「よさこい」というものを理解することができるカルチャーアニメです!
ちなみに「ハナヤマタ」の由来は、登場する5人の女子中学生の頭文字をつなげたもので(はな、なる、やや、真智、多美)、彼女たちの名字はそれぞれ、日本の有名観光地である鎌倉の地名から取られています。また、舞台は神奈川県の鎌倉市周辺となっていて、それはオープニングでも確認することができます(江ノ電や紫芋のアイスクリームなど)。
あらすじ
由比浜学園中学に通う主人公の「関谷なる」は、至って平凡な生活を送っていた。
映画や漫画のヒロインに憧れを持っていたが、性格的に引っ込み思案な所があり、自分を変える勇気もなく、流されるままの日常だったが、始業式のあった月夜の晩に和服姿で舞っている金髪の少女「ハナ」と出会う。
ハナは幼少の頃、日本で見た「よさこい」に魅了され、学園で「よさこい」部を作って仲間と舞いたいと願っていたため、なるを「よさこい」部(この時点では正式な部としては認められていない)へと勧誘し、結局なるは「よさこい」部の一員になり、「よさこい」の世界に足を踏み入れることとなる。
こうして、なるとハナで「よさこい」部が結成され、部のエンブレムや鳴子、着用する羽織を入手して「よさこい」の知識を身につけながら、舞いの練習に励むこととなった。
正式な部として認められるには部員が合計5人以上必要であることが判明したため、「多美」や「ヤヤ」が加わり、最後に生徒会長の「真智」が加わって正式な部として活動することができるようになった。
こうして、由比浜学園中学校「よさこい」部は、夏祭り「花彩よさこい祭」に出場することが決定したが、出場の前日にとんでもないことが部の中で勃発する・・・。
果たしてそれは何なのか??
登場人物
1. 関谷 なる
この作品の主人公で由比浜学園中学校の2年生。
気が弱く引っ込み思案な性格の女の子。
個人的印象では、「よく泣く子」である。
ハナからの「よさこい」への誘いに、自分自身が変われるかもしれないと思い「よさこい」部をハナと立ち上げた。
手先が器用なため、部のエンブレムや和傘のデザインを描いたりしている。
好みの花は桜。
2. ハナ・N・フォンテーンスタンド
由比浜学園中学校の2年生でアメリカからの留学生。
偶然にもなるのクラスへ編入(席もなるのとなり)。
個人的印象は、「活発でメッチャ明るい子」である。
幼少の頃「よさこい」を観て、いつか踊ってみたいという熱いから、なるを「よさこい」の世界に引き込み「よさこい」部を立ち上げた張本人。
運動能力が高く「よさこい」部では振付を担当。
好きな花はブルースター。
3. 笹目 ヤヤ
由比浜学園中学校2年生で頭がよく優等生で美人。
しかし性格的にツンデレな所がある。
個人的印象は「あねご肌な子」。
なるとは幼少の頃からの幼馴染で、なるを常に大事に見守ってきたため、なるがハナと「よさこい」部を立ち上げたことに心配し、「よさこい」部に「名前だけの部員」として入部する。
ヤヤは、「Need Cool Quality」というバンドを校内で組んでおりドラムを担当していたが、オーディションを受けて落ちたことがきっかけでバンドは解散。
その結果、最終的に「よさこい」部の正式メンバーとなる。
「よさこい」部では、多美とともに作曲を担当している。
好きな花は赤い薔薇。
4. 西御門 多美
由比浜学園中学校3年生で生徒会副会長を務める。
温和な性格、容姿端麗で頭もよく、バレエやピアノ、茶道などを数多く習っているいわゆるお嬢様。
個人的印象は、「やさしいマイペースなお姉さん」。
なるが「よさこい」部で活動をし始めた当初は、なるを暖かく見守ってきたが、徐々に自身も「よさこい」に関心を持ちはじめた。
そんな時、なるからの勧めもあって「よさこい」部の部員となる。
「よさこい」部ではヤヤとともに作曲を担当している。
好きな花は百合。
5. 常盤 真智
由比浜学園中学校3年生で生徒会会長を務める。
非常にまじめで頭もよく、厳格な性格であるため、他人に対して厳しい態度をとりがちだが、親友の多美の頼み事には弱い。
個人的印象は、「真面目で芯の通った子」。
幼少の頃、姉の沙里と衝突し、以降姉・沙里とは音信不通状態になっており、「良くない関係」であったが、沙里が由比浜学園の非常勤講師として就任し、「よさこい」の顧問になった後、自分が誤解していたことが分かり、沙里と和解して仲直りした。
その後、多美の勧めと頑張る沙里の姿を見続けたいために「よさこい」部へ入部した。
好きな花は向日葵。
本作品の魅力
このアニメ「ハナヤマタ」は、学生たちの「よさこい」に対する情熱と「よさこい」とはどんなものか?を美しい映像を通して教えてくれる点が最大の魅力です。
この作品を見てみるとわかりますが、景色や花、建物、人々、すべての色彩が大変きれいに描かれています。
そのため、「よさこい」の華やかさが如実に表現されているので、「よさこい」を知らない人、また、外国の方々にも抵抗がほとんどないでしょう。
物語のきっかけが「外国人(留学生)」なので、外国の方々にはなおさら親しみがわきますね。
オープニングやエンディング、エピソードの所々に鎌倉の町の描写が見られますので、鎌倉の町に興味が沸いてくるのも魅力の一つです。
こういったカルチャーアニメを通して、日本の文化は世界へ羽ばたいているのだと感じます。ハナヤマタを見て、「よさこい」を体験したくなったり、鎌倉観光に行きたくなる人が続出するかも!?