普通の公園とは違う!日本最古の噴水がある「長崎公園(日本庭園)」観光(2/2)
では、続きです。長崎歴史文化博物館で歴史を学んだら、次は動物たちと触れ合いましょう。
前編:普通の公園とは違う!日本最古の噴水がある「長崎公園(日本庭園)」観光(1/2)
アットホームな「どうぶつひろば」
「どうぶつひろば」と題した約1000㎡の広場内には、ニホンザルをはじめとした6種の哺乳類、インドクジャクをはじめとした7種の鳥類と、小鳥たちが飼育されています。毎週火・木曜の13:15~14:00の間(雨天時と祝日を除く)、うさぎ舎にて、うさぎの餌やり体験ができます(参加費無料)。また、ニホンザル、ヤギには、餌販売所で購入したおやつを与えることもできます(開園9:30~閉園17:00)。
筆者の目を引いたのは、2匹のインドクジャクです。このどうぶつひろばでは、インドクジャクが人気者で、2016年1月にオスのインドクジャクが亡くなった時には、来園者からたくさんの惜しむ声が聞かれたそうです。そこで、同じ年の3月15日、長崎市川棚町にある「大崎クジャク園」から雌・雄つがいで新しくインドクジャクがやってきました。やってきたばかりの頃は、まだ落ちつかない様子で、雄はよく鳴き、雌はさかんに上空を羽ばたいていたそうですが、筆者が訪れた時は、2匹とも落ち着いていました。このどうぶつひろばに立ち寄った際は、ぜひ名物のインドクジャクを見逃さないでくださいね。
日本最古の噴水がある日本庭園
この写真の日本庭園が、長崎公園のメインの観光場所です。敷地内には、美しい池や木々の他に、和風レストラン「月見茶屋」、そして敷地の片隅に文学碑があります。また、この日本庭園を抜けると諏訪神社にも通じています。
石碑に「公園等での装飾用噴水としては、日本で最も古いものと言われています。」と書かれているとおり、この噴水は日本最古の噴水を復元したもので、かなりの長い歴史があります。筆者が訪れた時は、周りに誰もおらず、ほんとうに静かで、その景色を一層楽しむことができました。
うどんとぼた餅がおいしい和風レストラン「月見茶屋」
噴水のある池のすぐ近くにある和風レストランです。中は、1960年~1980年頃の古き良き日本の大衆食堂のような趣で、公園の雰囲気とぴったりマッチしています。冷えた炭酸ジュースのラムネや温かいうどんなどがある他、手作りのぼた餅があり、お店の看板商品となっています。
ぼた餅とは?
写真:flickr
ぼた餅とは、日本の伝統的なお菓子の一つで、もち米とうるち米を混ぜたものを蒸すあるいは炊き、米粒が残る程度にして丸めたものに、餡をまぶした食べ物です。亡くなった方の冥福を祈る日本行事である「お彼岸(ひがん)」の時に食べられます。
外側の黒いベースト状のものが餡で、中は、もち米とうるち米で作られた甘い餅です。餅といっても、食感は粘り気のあるごはんに近いです。この月見茶屋では、この餡をまぶしたぼた餅ときなこをまぶしたぼた餅が、お彼岸の時だけでなく年中楽しめます。ぜひ一度絶品ぼた餅をご賞味あれ。
長崎公園は、長崎駅から路面電車と徒歩で約15分とアクセスがよく、散策スポットとして地元の市民にも親しまれている場所です。長崎公園の紅葉シーズンは11月下旬~12月上旬頃。来年の紅葉シーズンを狙って、ぜひ訪れてみてください。
<アクセス>地図
【電車】JR長崎駅より路面電車で3番系統蛍茶屋行き「諏訪神社前停」で下車、徒歩約5分
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