世界に日本を発信!新宿「BEAMS JAPAN」 ― メイド・イン・ジャパンで溢れる店内
前回、日本のビームスについて基本情報的な部分をご紹介しました。今回は、お待ちかねの店内散策です。
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日本の銘品
物産展さながらに、47都道府県それぞれから、「日本の今と伝統」を感じさせる日用品から食品まで、様々なカテゴリーから商品が選出されています。1階フロア全体から「古すぎず新しすぎない日本」という印象が感じられ、また、イベントスペースでも随時特集が組まれていました。
各フロアのねらい
2階には「世界に誇る日本のアパレル」というテーマで、ものづくりの現場の技術や、こだわり満載の日本のカジュアルウェアが並んでいます。
3階には、ビームスと国内外のブランドとの別注アイテムが並び、4階は、ポップカルチャーからファインアートまで揃うフロアとなっています。
2階でノース・フェイスの洋服を見つけて、「あれ?日本と関係あるの?」と思った方もいるかもしれません。店員さんに代わって筆者が答えをご説明すると、ラベルの色に答えが隠されています。これはパープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL)と言って、ノース・フェイスと代官山のセレクトショップ「nanamica」がコラボして、アウトドアアイテムの機能性にファッション性を加え、高めたレーベルです。海外からの旅行者のノース・フェイス愛好者にも、日本限定のアイテムとして人気が高いそうです。
『ニッポン最高の手しごと』
ビームスのなかで、「fennica」は「クラフトとデザインの橋渡し」をテーマとするレーベルで、洋服以外に、北欧をはじめ世界各地の生活に関わる器物を扱っています。
ディレクターを務めるテリー・エリス、北村恵子は、もともとロンドンを拠点としていたバイヤーでしたが、彼らは、ファッションからインテリアへと関心を広げるうちに、20世紀を代表するインダストリアルデザイナー・柳宗理(やなぎむねみち/そうりとも呼ばれる)と出会います。各地の作り手を訪ねては、日本の手仕事に魅了されていき、そして今では、現代の生活にクラフトを取り入れる新しい提案をおこなっています。近著『ニッポン最高の手しごと』でも2人の活動について詳しく知ることができます。
ファッションに興味のある人たちにとって、原宿のBEAMSは見逃せないスポットとして外国の方もよく訪れると聞きますが、新宿BEAMS JAPAN5階の「fennica」も、落ち着いて好きなものを選べるフロア構成になっており、オススメです。
スリップウェアという焼き物の技法に関して日本を代表する作家・柴田雅章(しばたまさあき)の作品はほぼ個展でしか入手できませんが、東京で常設販売しているのが、ここBEAMS JAPAN5階です。彼の弟子たちの作品や、出西(しゅっさい)など日本各地の焼き物や染物、こけし、和紙製品などが販売されています。
日光金谷ホテルクラフトグリル
BEAMS JAPANの総合アドバイザーであり放送作家の小山薫堂(こやまくんどう)がプロデュースしたレストラン。日本の食は和食だけではないと、このレストランは日本の洋食をテーマとしています。ビル全体の雰囲気ととてもマッチしていました。
1873年創業の日光金谷ホテルの大正時代のレシピを再現したというカレーライスは、フルーティーな甘みを感じさせながら奥行きのある味わい。ライスは4種類から選べ、牛フィレ肉のフリットが添えられています。
猿田彦珈琲
恵比寿に本店がある珈琲専門店。店内外のどちらからも利用できる珈琲スタンドで、当店舗限定の「ジャパン・ブレンド」も販売。あっさりとした後味の珈琲でした。
テイクアウトは8:30から22:30まで。
ざっと見てきましたが、新宿BEAMS JAPANは、現代の日本の感性を感じることのできる商業施設です。日本の良き伝統をうまく「今」にマッチさせた商品の数々、日本人だけでなく、外国人観光客が日本のお土産を見つける際にもおすすめな場所です。地図
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