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日本は手仕事の国!日本の工芸、東京「日本民藝館」創設80周年記念展

皆さんの中で、これまで「mingei」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。「民芸」は「folk crafts」という意味の日本語で、1920年代に創られました。今日、「民芸」を愛好する人たちは、海外でも「mingei」という言葉を使います。

今回ご紹介する「日本民藝館」は、東京駒場に、1936年に開館しました。今ちょうど、創設80年を記念する展覧会が開かれています。

 

日本民藝館の歴史

日本民藝館は、白樺派の一員であった柳宗悦(やなぎむねよし)と、陶芸家・浜田庄司(はまだしょうじ)、河井寛次郎(かわいかんじろう)らによって、1936年に創設されました。美術作品(ファイン・アート)を美しいと批評する人はいても、工芸品(クラフツまたはレッサー・アートとも呼ばれた)を美しいと説いた人は、彼ら以前にはいません。柳たちは、日常に使う器物の美しさに着目し、日本全国を旅し、たくさんの工芸品を蒐集しました。

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日本民藝館本館:著者撮影

日本民藝館の本館は、蒐集した工芸品を展示するために設計された建物です。柳たちの美術館設立運動に対する日本全国からの募金と、倉敷の実業家・大原孫三郎(おおはらまごさぶろう)やアサヒビールの山本為三郎(やまもとためさぶろう)の多額の寄付が、開館の夢を実現させました。

柳たちの活動は「民芸運動」と呼ばれ、彼らは工芸品を蒐集・展示し、さらに、現代にも良い工芸品が生まれるよう制作指導をおこないました。民芸運動は、イギリスのウィリアム・モリスによるアーツ・アンド・クラフツ運動と共通するような工芸運動と位置づけることができます。

 

西館

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日本民藝館西館(後ろに見えるのは東京大学の校舎):著者撮影

本館の向かい側にある西館は、栃木県にあった長屋門を移築した建物で、旧柳宗悦邸です。屋根は大谷石を使った瓦でできており、今から10数年前の改修で部分的に吹き替えられたため、色に違いがあります。大谷石の瓦はなんと1枚30kgの重さです。建物そのものが伝統的技術で建てられた美を伝えています。

 

入口はこちらから

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日本民藝館玄関:著者撮影

入口はこちらです。館内は、扉、室内の照明や壁紙、展示ケースなど、隅々まで柳たちの美意識を反映して作られています。展示ケース内の壁には手織りの葛布が貼られている部屋もあります。

展示室の種類:陶磁室、染織室、絵画室、木漆工室、朝鮮工芸室、工芸作家室、諸外国と先住民族の工芸室、大展示室があります。

 

説明が少ないのが特色

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館内撮影許可取得エリア:著者撮影

館内は、日本語の説明も少なく、見て美しさを「感じる」ための展示がなされています。

「見て知りそ。知りてな見そ。」(柳宗悦の言葉「見て知りなさい。知ってから見るのはやめなさい。」)

というのが、日本民藝館の展示に対する考え方です。

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館内撮影許可取得エリア:著者撮影

キャプションも展示の美しさを妨げないよう、白地の紙に黒いインクではなく、黒地に朱色の文字で書かれています。展示に対する解説文は、特別な場合を除き、ほとんど掲示されていません。

 

おすすめは2階のベンチ

2階に上がったら、吹き抜けに面して置かれている大きな木製の長椅子に座ってみることをおすすめします。ここでゆったりと館内を見渡すのは心地良いですよ。人間国宝・黒田辰秋(くろだたつあき)作のベンチです。館内の階段の使用が困難な方は、バックヤードにあるエレベーターが使えますので、職員に声をかけてください、とのことでした。

 

今開催中の展示会

現在開催中の展覧会は「柳宗悦・蒐集の軌跡 ― 日本の工芸を中心に」で、特に日本のものが多く展示されています。会期は11月23日までです。

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日本民藝館2階大広間(館内撮影許可取得エリア):著者撮影

この日本地図は、手仕事の産地が記入された全長13メートルの屏風で、2階大広間の壁面に展示されています。芹沢銈介(せりざわけいすけ)による肉筆画です。非常にたくさんの産地が描かれていて、日本は手仕事の国であったことがわかります。

 

ミュージアムショップ

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著者撮影

また、ミュージアムショップでは、書物や各地で作られた手仕事品が販売されています。陶器、ガラス、手織りの布、染物、和紙のレターセット、カレンダーなどなど幅広く取り扱っていますので、旅行者が帰る前に立ち寄ると、お土産だけでなく自分用にも買いたいものが見つかる場所でしょう。

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著者撮影

日本民藝館へは、渋谷から井の頭線で2駅の駒場東大前で下車し、西口から徒歩7分で着きます。

 

年に一度の日本民藝館展

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5年前のポスター:著者撮影

次の展覧会は、年に1回恒例の「平成28年度日本民藝館展」です。全国各地の作者の出品作が即売されます。この期間中は、普段ミュージアムショップにあるものより、多種多様な作品が勢ぞろいします。混み合いますが、普段手に入りにくい手仕事品が購入可能です。見学よりも実際に買うことが目的の方は、1年に1度ですので見逃さないようにしてください。

会期:2016年12月11日~23日(休館日月曜)
※展示替えの休館期間にご注意ください。

<日本民藝館>地図
住所:目黒区駒場4-3-33
問い合わせ:03-3467-4527
休館日:月曜
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで)
入館料:一般1100円、大高生600円、中小生200円
西館(旧柳邸)公開日:第2・3水曜、土曜(入館は16時まで)
公式サイト:http://www.mingeikan.or.jp/

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