Book a flight ticket
Search 02
Follow us! Facebook RSS Twitter
Goin’ Japanesque!

1000年続く鍛冶の家系 ― 奈良「三條小鍛冶宗近」で作られる、超一級品の和包丁

若草山の麓で

sanjo-kokaji-munechika-japanese-swordsmithing1
著者撮影

奈良県奈良市、老舗の店が建ち並び、現代日本の開発の波からは隔離されたような、古き香りが残る若草山の麓に「三條小鍛冶宗近本店」は佇んでいる。

この店は、創業は室町時代、家柄はなんと平安時代から続くといわれる、由緒ある鍛冶店である。現在は刀鍛冶は行っておらず、その伝統技法を活かした製法で包丁や鋏をメインに制作し、販売している。

 

伝説的刀鍛冶「三条宗近」

sanjo-kokaji-munechika-japanese-swordsmithing2
著者撮影

この店の先祖は伝説的な刀鍛冶、三条宗近である。彼は、「小鍛冶」という能にも歌われている。

 

「小鍛冶」のあらすじはこうである。

平安時代、当時の天皇が夢のお告げに従って、宗近に刀を打てと命じる。宗近は相槌を打つ(刀を打つ上での助手のような役割)のに適した人物がいないのに困り果てて、稲荷神に詣でる。

すると稲荷神の使いが狐の姿で現れ、鍛刀を助けたため、宗近は見事な宝刀を献上することができた。

その逸話もあってか、三条宗近は刀鍛冶の神としても祀られている。

 

kyoto-kaji-shrine
三条宗近が神として祀られている、京都・鍛冶神社(著者撮影)

 

宗近が生きた証

sanjo-kokaji-munechika-japanese-swordsmithing3
著者撮影

三条宗近の打った刀として、現存する刀で代表的なのは、通称「三日月宗近」と呼ばれるこの太刀である。名前の由来は、刀身に浮かび上がる無数の三日月型の模様である。

古くから名刀中の名刀と称されたことが伝えられているが、数々の戦乱の世を乗り越え、奇跡的にも21世紀にまで現存することになった。現在は国宝に指定され、東京国立博物館に保存されている。

sanjo-kokaji-munechika-japanese-swordsmithing4
著者撮影

名前の由来となっている刃文が確認できる。

 

受け継がれる職人魂

sanjo-kokaji-munechika-japanese-swordsmithing5
著者撮影

三條小鍛冶宗近が作る包丁は、驚くほど切れ味が良いと評判である。なんでも、さして力を入れていないのにもかかわらず、野菜や肉が、断面も美しく両断されてしまうのだとか。職人の技は間違いなく連綿と受け継がれているのだ。

店内では数千円~数万円の包丁を買い求めることができるが、八ツ橋や刀剣グッズといった土産用の商品も販売されている。

千円以下というリーズナブルさゆえ気軽に購入できる爪切りは、土産物としても、記念品としても丁度いい。爪を整えながら、千年もの長きに渡って受け継がれている職人の技を感じてみるのはいかがだろうか。

<アクセス>地図
JR奈良駅より徒歩25分/近鉄奈良駅より徒歩20分
営業時間:8:30~17:00
定休日:不定休

  • Facebook
  • Twitter
  • Pinterrest
  • Google+
  • LINE
  • LINE
Momoi

About the author

I am an otaku that likes rare and unusual things. My hobbies are martial arts and touring historical sites, shrines and temples! These days, I want to learn more and more about the world. I am currently studying Ancient Western History.

View all articles by Momoi
{"dots":"false","arrows":"true","autoplay":"true","autoplay_interval":"6000","speed":"1000","design":"prodesign-16","rtl":"false","loop":"true","slidestoshow":"3","slidestoscroll":"1","centermode":"false"}
pagetop