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日本の化粧文化の歴史を紐解く ― 最後の紅屋、東京「紅ミュージアム」の小町紅

顔の印象を変え、気分も前向きにすることができる化粧。日本でも化粧の習慣は深く根付き、資生堂のような世界的なブランドも生まれました。

今回は、そんな日本の化粧文化の歴史の一端に触れることができる場所をご紹介します。江戸時代から続く最後の紅屋である伊勢半本店が提供する「紅ミュージアム」です。

アクセスは、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線の「表参道駅」B1出口から徒歩12分。外観は、一見、青山に軒を連ねるショップの一つと見間違えてしまいそうな店構えになっています。

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著者撮影

中に入ると、鮮やかな赤を基調とした化粧道具のディスプレイが並びます。紅ミュージアムは、現代に息づく「紅」の文化を多方面から体感できるスペースとなっており、歴史的な調度品の見学や、現代に受け継がれた紅の試し付けの体験ができます。

 

付ける人によって発色が異なる「紅」

紅とは、紅花にわずかに含まれる赤色の色素のことです。こちらのミュージアムのサロンで展示されている「小町紅」は、その希少な紅だけで作られる日本の伝統的な口紅です。紅花の花弁を摘み取った後、手でもみ洗いをして黄色の色素を取り除き、発酵させて作られます。出来上がった紅は美しい玉虫色をしており、水で溶くことで赤く発色します。

せっかくなので、筆者も紅の試し付けをしてもらいました。

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著者撮影

器の端が赤く発色しているのがお分かりでしょうか。初めは玉虫色をしていますが、水を含んだ筆で溶くと、写真のように鮮やかな赤に変わりました。

学芸員の方によると、「人によって発色の仕方はそれぞれです。オレンジに発色する方も、明るいピンクに発色する方もいます」とのこと。筆者の場合は、唇に乗せると明るいオレンジ色に発色しました。

最近では、ティントリップなど唇に着色させるタイプの化粧品もありますが、使用感としてはそちらに近いのかもしれません。時間が経っても落ちることなく、しっかりと唇に吸着していました。ただ、かといって乾燥することもなく、唇の表面は柔らかいまま。さすが、江戸時代から続く化粧品です。

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著者撮影

携帯用の紅は写真のような美しいケースに入れられていて、中身だけの交換もできるので、お土産やギフトにも良さそうです。

 

「紅」は日本人の一生を彩ってきた色だった

ミュージアムの奥には、紅の歴史的背景や諸相を紹介する資料室があります。残念ながらそちらの撮影は禁止されていましたが、紅をはじめ化粧文化が現代日本に根付くまでの歴史が、浮世絵や江戸時代の化粧道具などとともに展示されていました。

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和式の結婚式:flickr

日本の歴史において、「赤」は魔を祓う神聖な色とされてきました。かつては乳幼児を初めて外に出すとき、額に紅をつけたり、口紅や頬紅をつけることで魔除けとする習わしもあったとされています。特に女性にとっては、七五三や婚礼の儀式などの際にも欠かせない色でした。

血や太陽、炎を連想させる赤色。唇に紅を差してもらってから外に出ると、脈々と受け継がれてきた歴史を身にまとって、少し強くなったような気分になります。

入館は無料。表参道を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。紅を中心とした日本人の装いの歴史に触れて、その後の買い物がもっと楽しくなるかもしれません。

<伊勢半本店 紅ミュージアム>
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日
公式サイト地図

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