Book a flight ticket
Search 02
Follow us! Facebook RSS Twitter
Goin’ Japanesque!

ミシュラン2つ星「大山阿夫利神社」からの眺望 ― 神奈川県大山の歴史探訪(前編)

神奈川県の大山は、2015年発売の『ミシュラングリーンガイド』改訂第4版で1つ星、山内にある大山阿夫利神社からの眺望が2つ星で掲載され、大山寺、大山阿夫利神社自体の紹介もされました。2016年には、大山詣りのストーリーが「日本遺産」として文化庁に認定されています。

大山に登るにはさまざまなルートがありますが、今回は
『バス→ケーブルカー→大山阿夫利神社→女坂を徒歩で下る→大山寺→さらに坂を下る→バス』
の日帰りコースをご紹介します。

前半である本記事は、大山阿夫利神社に登るまでの道のりを、寄り道しながら、その歴史について調べながら歩いてみます。

阿夫利神社と大山寺については次回の記事になります。

 

大山の歴史

kanagawa-mt-oyama1

大山は古くから山岳信仰の対象であり、山の周辺住民からは、特に旱魃(かんばつ)の時に雨が降るように祈る「雨乞い」に霊験があるといわれ、修験者の道場としても崇められています。

江戸時代には、「大山詣り」として庶民が信仰と行楽を兼ねて訪れるようになり、江戸の町から2、3日で行ける近距離にあることで人気が高まりました。

現在は参詣を目的とした信仰や観光で訪れられている他、丹沢大山国定公園に属する山として登山やハイキングを楽しむ場所でもあります。

 

歴史と伝統の門前町

kanagawa-mt-oyama2
著者撮影

バスを降りてケーブルカーに向かう道を行ってすぐに案内所があります。英語にも対応しています。

kanagawa-mt-oyama3
こま参道への分かれ道:著者撮影

元々の参道は左の車道になっている道でした。関東大震災で崩れ、復旧に長い時間がかかるため、住民が自らの敷地を提供し新たに作ったのが、右側にある現在の参道と門前町です。今回は右の道を通ってケーブルカー乗り場へ向かいます。

kanagawa-mt-oyama4
著者撮影

ケーブルカーの駅まで362段もの階段があります。頑張って登りましょう。参道には、懐かしい風情のある土産屋が並びます。

kanagawa-mt-oyama5
著者撮影

参道には、こま作りの作業場がガラス越しに見られる店もあります。この参道の名前についている「こま」は、江戸時代からの歴史ある大山の伝統工芸品です。こまは紐でまわして楽しむ玩具ですが、この動作の「まわす」を家内や商売を上手く進める時に使う日本語の「まわす」にかけて、縁起がいい玩具とされました。

kanagawa-mt-oyama6
著者撮影

踊り場にはこまがデザインされたタイルがあり、1つの踊り場につき1つずつこまが増えていきます。踊り場は全部で27箇所あるので、最終地点までの距離の目安になります。

 

「宿坊」と「講」

kanagawa-mt-oyama7
著者撮影

参道には土産物店や食堂の他に、石柱で囲まれた古風な食事処や宿が見られます。

この石柱で囲まれた施設は「宿坊」と呼ばれ、阿夫利神社や大山寺への参拝者が宿泊するための施設で、大山信仰を広めるために活動している「先導師」の家が経営しています。

この先導師は、現在のツアーコンダクターのようなもので、参詣者に宿坊を提供し、寺社への道案内をしていました。宿坊の中には現在でも神殿を持つ家が多くあり、宿泊者は前日に泊まり、当日の朝にお祓いを受けてから大山へ登り参拝する習わしです。

kanagawa-mt-oyama8
著者撮影

石柱は「玉垣」と呼ばれるもので、彫られている文字は玉垣を寄進した「講」と呼ばれるグループの人達の名前です。これらの寄進は、信仰の対象への貢献と同時に、自分たちの活動の記念碑として建てる意味合いもありました。

「講」は町などの地域的な繋がりや、同じ職業での繋がりなどで構成されるグループです。講に所属する人達で会費を出し合い、その中の代表者数名が大山に参詣し、講の構成員に御札や土産を持ち帰る。これを1年に1度などの頻度で繰り返すと、講の大勢が参詣することができ、参詣できない人もご利益のある御札を受け取ることができます。

現代よりも庶民が旅をすることが難しかった時代に、庶民が旅に出る楽しみを共有し、講の中で人と人との繋がりを深めていったのです。

関連記事:
栃木「古峯神社」で宿坊体験 ― 天狗が祀られた神社で日本文化を改めて知ろう

 

ケーブルカーで阿夫利神社へ

kanagawa-mt-oyama9
著者撮影

踊り場のタイルのこまが27を示すと、間もなくケーブルカー乗り場に到着。緑の車両は2015年にデビューした新型車両です。

kanagawa-mt-oyama10
著者撮影

新型車両は大山の自然と眺望を楽しむために下り方向の窓が大きく広がり、上空の架線も撤去されました。急な傾斜を上りながら流れていく木々や 、その合間に見える眼下の街並みが存分に楽しめます。

kanagawa-mt-oyama11
著者撮影

ケーブルカーで終点の阿夫利神社駅を降り、石造りの参道を通り階段を登ると、大山阿夫利神社の拝殿が現れます。

 

大山は寺社だけでなく門前や参道にもさまざまな歴史が垣間見える魅力ある観光スポットです。寄り道をしながらのんびり神社や寺へ参詣、または参詣を済ませた後にお土産を購入しながらじっくり眺めてみるのもおすすめです。地図

次回は大山観光のメインである阿夫利神社と大山寺をご紹介します:
ミシュラン2つ星「大山阿夫利神社」からの眺望 ― 神奈川県大山の歴史探訪(後編)

  • Facebook
  • Twitter
  • Pinterrest
  • Google+
  • LINE
  • LINE
Goin’ Japanesque!

About the author

Click here --> About Us

View all articles by Goin’ Japanesque!
{"dots":"false","arrows":"true","autoplay":"true","autoplay_interval":"6000","speed":"1000","design":"prodesign-16","rtl":"false","loop":"true","slidestoshow":"3","slidestoscroll":"1","centermode":"false"}
pagetop