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ベルサイユのばらに続け!「イノサン」 ― フランスのルーブル美術館が認めたマンガ

「フランス革命」…「民主主義」が生まれ出たこの革命は、日本のマンガでも多くの物語で描かれています。その中でも最も有名な日本のマンガは「ベルサイユのばら」でしょう。今回ご紹介するのは、そうした激動の時代を別の視点からとらえた良作「イノサン」です。

 

あらすじ

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物語の舞台は18世紀のパリ、そして民主主義の革命前夜であるベルサイユ。

「ムッシュ・ド・パリ」と呼ばれ、人々から忌み嫌われる死刑執行人の家系に生まれた主人公「シャルル=アンリ・サンソン」の数奇な運命を描く。

斬首刑がエンターテイメントであった時代、「死刑執行人」は表向きは「正義の執行人」と呼ばれながらも、「死」を扱うが故、蔑まれていた。

そんな「死刑執行人」の家系であり、いずれは当主となるべき「シャルル=アンリ・サンソン」は、自身の家業を受け継ぐことに苦悩する。

しかし、時代は「絶対王政」から「民主主義」が生まれ出ようとしていた激動の時代。

そんな時代を前に、「シャルル=アンリ・サンソン」は「死刑の廃止」を実現させる為に家業を継いで勤め上げる事を誓った。

 

登場人物

1. シャルル=アンリ・サンソン

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本作品の主人公であり黒髪の長髪、物語当初は気弱な美青年として描かれる。

歴史上の実在した人物。

若いころから自分の家業に対する不満を父親である「シャルル=ジャン・バチスト・サンソン」へ強く問いかけたり、時には「死刑執行人」の仕事を余興としている貴族たちへ反抗するなどの芯の強さを持つ。

敬虔なキリスト教徒であり、死を扱う「死刑執行人」という職業に疑問を持ち、世間から受ける冷遇された処遇も重なり、苦悩する。

後に「死刑執行人」としての実務経験と、サンソン家四代目当主となる事で、家長としての自覚が芽生え、冷徹に職務を遂行する様になる。

2. マリー=ジョセフ・サンソン

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「シャルル=アンリ・サンソン」の異母妹。

後にベルサイユの処刑人である「プレヴォテ・ド・ロテル」と呼ばれる様になる。

「シャルル=アンリ・サンソン」とは対照的な人物であり、性別は女性、性格は勝気で処刑人になる事を希望していた。

ただし、それ故か「死刑」を軽んじるところがあり、自分の享楽の為に死刑執行を行う時がある。

3. シャルル=ジャン・バチスト・サンソン

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サンソン家三代目当主にして、「シャルル=アンリ・サンソン」と「マリー=ジョセフ・サンソン」の父親。

「死刑執行人」として勤勉・冷酷に職務を行う人物。

家業に対して不満を述べる「シャルル=アンリ・サンソン」に対して、隠すことなく受け答える。

しかし、気弱な「シャルル=アンリ・サンソン」を家長へ受け継がせる事に悩みも抱いている、それ故か実の息子すら折檻と称して拷問を行う。

実は入り婿であり、サンソン家の二代目当主が自身の娘(シャルル=アンリ・サンソンの実母)に折檻している姿を見た事で、自分が死刑執行人となる運命を悟った。

だが、物語の冒頭から脳梗塞を患い、徐々に職務を勤められなくなってゆく。

 

考察

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物語のタイトル「イノサン」とは、フランス語のInnocentで、英語の「イノセント」に相当する言葉です。

ルーブル美術館が主催し、2016年に日本で開催したマンガを集めた美術展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~Manga-9Art」の広告作品に採用された本作品。

ギリギリまで細く引いたペンタッチに、精密で精緻な描画は、現代日本アニメから派生した絵柄のマンガとは大きくかけ離れています。

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こうした写実的な描画は、「劇画」と呼ばれるタイプに分類されます。

現代日本では少なくなったタイプのマンガですが、その「劇画」の中でも本作品はトップクラスの画力を有します。

物語自体も当時の暗く背徳的な時代を背景に、人間同士の心理や苦悩・暗黒面をその高度な描写力で克明に描き出します。

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日本では全9巻が発行されている本作品、続編として「イノサン Rouge」が現在も執筆中です。日本独自の「漫画表現」と「絵画的描写」がミックスされ、物語や絵柄など、日本の「劇画」ではまさしく最上級の作品です。

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Berial the Demon

About the author

It has been over 40 years of reading manga in the deep world of manga. Japan’s manga has an endlessly wide variety of genres. I will be recommending special manga for you to read from such infinite amount of works.

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