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Goin’ Japanesque!

オール・ユー・ニード・イズ・キル ― トムクルーズ主演で映画化されたSF小説(漫画)

元々は「ライトノベル」と呼ばれる青少年向け小説が原作となっている本作品。ハリウッド映画化に合わせて漫画化もされました。普通はこうして製作されたマンガ作品はたいてい、広告的要素が強く、悪く言えば「駄作」となってしまうのが大半ですが、本作品は非常に優れた漫画作品となっています。

 

あらすじ

All-You-Need-Is-Kill1

ある日、「ギタイ」と呼ばれる正体不明な存在に攻撃を受けた人類。

圧倒的な物量と攻撃力で侵攻する「ギタイ」に、人類はパワードスーツで対抗し、世界各地で一進一退の攻防を繰り広げていた。

そんな世界の中の舞台は日本、ボウソー半島にある「フラワーライン基地」。

そこに配属された新兵である「キリヤ・ケイジ」は奇妙な体験をする。

 

「キリヤ・ケイジ」は、初陣で出撃して戦場で戦死した筈だが、気が付くと、前日の朝に時間が戻っている、そんな体験を何度も繰り返していた。

だが、「キリヤ・ケイジ」はそんなループ体験に「ルール」を発見する。

 

ルール1 「死ぬと出撃前日の朝に戻る。」

ルール2 「どこで、どんな死に方をしてもルール1が適用される。」

ルール3 「このループからは逃げられない。」

ルール4 「死んで時間が戻っても、記憶は継続される。」

ルール5 「時間が戻っても、必ず同じことが起きるとは限らない。」

 

そうして、「キリヤ・ケイジ」はループ時間の中で「ギタイ」と孤独な戦いを始めた。

 

登場人物

1. キリヤ・ケイジ

All-You-Need-Is-Kill2

本作品の主人公。

なんの変哲もない青年で、軍隊に入隊して初めての出撃で死亡。

その後に、出撃前日の朝へ時間が戻され再び出撃という、ループする時間の中に閉じ込められている。

2. リタ・ヴラタスキ

All-You-Need-Is-Kill3

特殊部隊に所属する女性兵士。

戦闘能力が高く周囲からは「英雄」として賞賛を受けている。

今回、フラワーライン基地防衛の任務を受けてアメリカから派遣されて来ている。

3. バルトロメ・フェレウ軍曹

元訓練学校の教官であり、フラワーライン基地に所属する歴戦の勇士。

その経歴から、キリヤ・ケイジを含む新兵を訓練し、統率する隊長をしている。

 

考察

All-You-Need-Is-Kill4

元は「桜坂洋」が描いた同名小説が原作です。

日本発祥でハリウッド映画化された作品は多々ありますが、トムクルーズというハリウッドでも一流のスターが主演を務める様なメジャーな映画化は本作品が初めてでしょう。

その為か、本作品も原作をただ漫画にするのとは違い、「構成=竹内良輔」「キャラクター原案=安倍吉俊」「作画=小畑健」と三人もの漫画家が関わり製作されています。

小説や映画を漫画化するのに、三人もの漫画家が関わるのは異例と言えます。

そして、作画担当に「小畑健」という第一線で活躍している人気漫画家が起用されるのも異例です。

更には、こうした映画の販促として製作された漫画は、単行本1巻で完結するのが普通ですが、本作品は上下巻2冊という原作を完全に反映しようとしている充実ぶりも、他には見られない珍しい作品と言えます。

ここまで特例な作品であれば、当然、漫画としての出来も一級品です。

All-You-Need-Is-Kill5

安定した画力を持つ「小畑健」によって描かれた「ギタイ」との攻防や、主人公「キリヤ・ケイジ」の苦悩や活躍が凝縮された作品となっています。

最大の欠点は、本作品のマンガとしての完成度が高く、満足してしまって、映画も原作小説も見る気が起きなくなるという点です。

それほど完成度が高いマンガと言えます。

ただそれは、原作小説が良作であることが基盤にあり、その証拠に、漫画「All You Need Is Kill」は完結していますが、映画版は続編が企画中だそうです。

ストーリー性についても評価されている証と言えるでしょう。

All-You-Need-Is-Kill6

実は、決まった時間を何回も繰り返すという世界設定は、「時間ループ」物と呼ばれており、漫画では数多く取り上げられているポピュラーな題材です。

アニメ作品でも多く採用され、「エヴァンゲリオン」などにも「時間ループ」を感じさせる表現があります。

しかし、タイムパラドックス的な設定の無理が発生すると、一気に読者の興味が失われてしまう取り扱いが難しい題材でもあります。

 

本漫画作品では、原作小説を基にして複数人で再構成されており、そうした問題をクリアして読者の興味を失わせずに一気に読み込ませる魅力があります。

こうした「時間ループ」作品は推理小説と似ていて、一度読んで結末を知ると魅力が半減してしまう特性がありますので、出来れば映画や原作小説より先に本作品漫画版の方を読んで、作品の素晴らしさを初見で味わってもらいたいです。

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Berial the Demon

About the author

It has been over 40 years of reading manga in the deep world of manga. Japan’s manga has an endlessly wide variety of genres. I will be recommending special manga for you to read from such infinite amount of works.

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