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念願の世界遺産登録が決定した「国立西洋美術館」の見所

国立西洋美術館は、JR上野駅すぐの上野公園の園内にある、国内でも長い歴史をもつ美術館。主に14世紀から20世紀までの西洋美術にふれることができる。数十万人が訪れる大型企画展を開催し、芸術にまつわる話題を日々提供しつづける人気の美術館だが、国内の代表的美術館というだけでなく、ル・コルビュジエが設計した国内唯一の建造物ということでも有名で、今年7月17日にはついに世界遺産として登録されたということで、今後ますます注目されるスポットとなっている。タイトル写真:flickr.com

今回は、今話題沸騰中の国立西洋美術館について紹介したい。

 

国立西洋美術館について

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https://www.flickr.com

フランス美術を中心とした「松方コレクション」(後述)を基礎に、西洋美術作品を所蔵・展示する美術館として1959年に開館。本館の他、1979年にオープンした新館、1997年に増築された企画展示館があり、作品の展示や修復保存事業の他、西洋美術関連の調査研究や教育普及などの事業を行っている。

開館当初は370点程だった所蔵作品数も、現在ではおよそ5500点にまで増え、館には絵画や彫刻をはじめ、工芸、版画などさまざまな分野の作品が所蔵されている。

2001年からは独立行政法人国立美術館に運営を移行し、2007年には本館が重要文化財に指定された。そして2016年7月に、ル・コルビュジエの代表的建築作品のひとつとして世界文化遺産に登録された今最も注目度の高い美術館だ。

 

ではここで、さらに国立西洋美術館について知るために、館の魅力についてご紹介しようと思う。

本館:世界的建築家ル・コルビュジエによる設計

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https://www.flickr.com

この美術館の大きな魅力は、冒頭でもふれたように、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエによる「日本国内唯一の建造物」であるということ。今回の世界遺産登録も、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献」という名称の下、ル・コルビュジエが設計した7ヵ国17作品の中のひとつとして国立西洋美術館が登録された。

 

では、建造物としてどのような特徴があるのか。

まず特徴のひとつは、ル・コルビュジエが長年追求し続けていた「無限成長美術館」という構想を基につくられている点。この構想は、展示室を四角い螺旋状に作り、コレクションが増えた時に美術館を外側へ増築できるようにするというもの。その名称通り、成長しつづける美術館を目指すという構想が基盤となっている。

また他には、ル・コルビュジエ自身が考え出した、人体のサイズを基準として建築の寸法を決める「モデュロール」というルールや、 近代建築に必要な5原則として提唱した「ピロティ」「屋上庭園」「自由な平面」「横長の窓」「自由なファサード」といった、ル・コルビュジエの建築に特徴的な要素が建築には取り入れられている。

こうしたル・コルビュジエのこだわりがつまった設計は、彼の日本人の弟子である前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の3人によって実施設計され、美術館は1959年についに完成した。

 

ロダンの作品を中心とした「松方コレクション」を所蔵

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https://www.flickr.com

松方コレクションとは、実業家・松方幸次郎が収集した美術作品のことで、この美術館の主な所蔵作品を占めているのだが、実はこの松方コレクションを保存公開することを目的としてこの美術館は建てられた。

松方は、卓越した経営能力で神戸の造船所を世界的企業にのし上げた人物であり、築き上げた財産の多くを西洋美術の収集に費やしたという。会社の経営悪化時には、作品を手放したり、戦争時期には敵国人財産としてフランス政府に差し押さえられたりといった紆余曲折を乗り越え、最終的に国に寄贈返還されたものが本美術館に所蔵されている現在の松方コレクションだ。

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https://www.flickr.com

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https://www.flickr.com

彼が特に収集に傾倒したのはロダンで、コレクションの中にはロダンの作品が多く見られる。美術館の館内では複数のロダンの彫刻が展示されており、前庭では「地獄の門」や「カレーの市民」といった野外彫刻も見ることができる。

また、ロダンの他にも、美術館には松方がパリ郊外のモネ廷を訪れては親交を深めていたといわれているモネの作品なども多く集められている。

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https://www.flickr.com

今回の世界遺産登録で注目が集まり、ますます訪れる人が増えている国立西洋美術館。館内にはカフェレストランやミュージアムショップなどもあるので、芸術鑑賞の合間にひと息ついたり、お気に入りの作品のグッズなどを探してみるのも良いだろう。

所蔵作品の充実ぶりはもちろん、建造物としても大変価値のある美術館であり、訪れた際には展示された芸術作品を楽しむだけでなく、美術館の隅々まで是非とも味わいつくしてもらいたい。ボランティアスタッフによる無料のギャラリートークや、建築ツアーなども開催されているので、もっと深く美術館について知りたい方は、そちらに参加してみるのも良いだろう。オフィシャルサイト地図

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KAWATA

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I'm interested in general in all things related to culture and fine arts with a focus on movies, art, and design. I hope to introduce to many people all the different sides to Japan in regards to Japanese culture.

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