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八戸せんべい汁―青森の郷土料理、とってもユニークなご当地煎餅に挑戦!

以前「煎餅の記事」でご紹介した通り、煎餅は日本ではとてもポピュラーな食べ物で、米を原料としています。主にはお菓子として食べられていることが多いのですが、それ以外にも、日本にはそれぞれの地域に根付くご当地煎餅があり、その一つ一つがとても個性的です。

今回ご紹介する「八戸せんべい汁」は、米ではなく小麦粉が主原料であり、お菓子ではなく食事としてその地域で古くから愛されているとてもユニークなご当地煎餅です。

 

八戸せんべい汁ってなに?

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Writer’s Photo

せんべい汁とは、肉や魚、野菜などでだしを取った汁の中に、南部せんべい(おつゆせんべい)を割り入れて煮込んで食べる八戸地方の郷土料理です。八戸地方とは、現在の青森県八戸市周辺で、青森県の南部地方と岩手県の北部の一部です。かつての南部氏が藩主だった旧八戸藩地域を指します。せんべい汁は、江戸時代後期に八戸藩で生まれたとされており、現在に至るまで約200年余りの間、八戸一帯で食べられてきました。

 

南部せんべいってなに?

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https://www.flickr.com

南部せんべいは、ほかの多くの煎餅が米で作られているのに対して、主原料は小麦粉です。水で練った小麦粉を円形の型に入れて固く焼いて作った南部せんべいには、薄くてカリッとした「みみ」と呼ばれる部分があるのが特徴です。お菓子として食べられる南部せんべいには、ゴマやクルミ、落花生などを加えたものや、プレーンタイプのせんべいに水あめを挟んだ「飴せん」などがあります。今回ご紹介するせんべい汁に入れる南部せんべいは「おつゆせんべい」と呼ばれており、小麦粉と塩から作るプレーンな煎餅です。

 

八戸せんべい汁の具材と味

せんべい汁の具材と味付け方法は、家庭やお店によって様々でバリエーション豊富です。以下に3つの代表的なものをご紹介します。

1. 鶏・醤油味

もっともポピュラーな組み合わせです。鶏肉のスープに野菜やキノコ、糸こんにゃく、長ネギなどを入れて、せんべいを割り入れた醤油味のスープです。鶏の代わりにカモ肉や豚肉を使う場合もあります。

2. 魚・塩味

八戸地方の豊富な海の幸の塩味スープに野菜を入れて、せんべいを割り入れたものです。タラやカニ、焼きサバなどを使用しますが、家庭ではサバの缶詰を使って作ることもしばしばです。

3. 馬・味噌味

馬の産地でもある八戸地方では、馬肉鍋(桜鍋)はとてもポピュラーな食べ物です。みそ味の馬肉鍋の具材を食べた後、締めとしてせんべいを割り入れて食べます。馬肉鍋に限らず、すき焼きや寄せ鍋などいろいろな鍋の締めに煎餅を入れることがあります。

 

八戸せんべい汁を食べに行こう!

八戸地域には、八戸せんべい汁を食べることができるお店が200以上あるようです。その中で筆者が今回訪れたのは、JR八戸駅から車で約10分のところにある市場「八食センター」の中にある「屋久岳」というお店です。

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「八食センター」の外観 (Writer’s Photo)

八戸駅と八食センターの間は、青い車体の路線バスで移動することができます。運賃が片道100円なので「100円バス」と呼ばれています。八戸市中心街と八食センターの間は、赤い車体の「200円以下バス」が運行しており、乗降車場所によって150円から200円で利用することができます。

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八食センター内部の様子 (Writer’s Photo)

館内には、鮮魚、青果、お菓子、乾物、精肉、雑貨、飲食店など八戸の旨いものを取り扱うお店が64店舗あります。広い市場を北口のほうへ進むと、北広場という休憩スペースの前に「屋久岳」があります。

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「屋久岳」 (Writer’s Photo)

「屋久岳」には「八戸せんべい汁研究会」が認定する「汁マイスター」がいました。こちらでは、八戸せんべい汁をとってもリーズナブルに1杯250円で食べることができます。この後、いくつかせんべい汁を提供しているお店を見ましたが、だいたい500円前後で提供しているお店が多いようです。こちらのせんべい汁は、あっさりとした醤油味のスープでした。根菜類など具材もたっぷりです。

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「さば焼き定食」750円 (Writer’s Photo)

八戸沖でとれた鯖の塩焼きにご飯と塩辛、八戸せんべい汁がついた定食です。お店の前に並べられたテーブルで、こちらの定食に加えて市場内のほかの店舗で購入した新鮮な魚介やお漬物もひろげて豪華なブランチをいただきました。

<八食センター>
青森県八戸市河原木字神才22-2
Tel 0178-28-9311
営業時間 9:00-18:00
定休日 水曜日

<屋久岳>
八食センター内
Tel 0178-20-3366
営業時間 9:00-18:00
定休日 水曜日

 

「八戸せんべい汁研究所」によると、パリッと硬かった煎餅にスープの味がしみ込んで、パスタのアルデンテのようなほど良い食感が残った状態が「八戸せんべい汁」の美味しさのポイントだそうです。

八戸地方を訪れる際は、是非、このユニークなご当地煎餅「八戸せんべい汁」に挑戦してみてください。

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Mika

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I live in Hokkaido. I love the great nature and seasons of Hokkaido, delicious foods as well as travelling. I would love for everyone to learn about the beautiful aspects of Hokkaido and the rest of Japan.

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