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Goin’ Japanesque!

日本刀エピソード:興味深い逸話を持つ現存する4本の名刀

刀は、冷たくも鋭い美しさで見る者を魅了し、時に神性さえも感じさせるため、古来より儀式や神事に多く用いられてきました。武器としての性能も非常に高く、時に人間の胴体さえも一太刀で両断したと言われています。写真: flickr.com

そんな刀を操る代表としてすぐ思い浮かぶのは、今や世界中で認知され、一種のポップカルチャーとしても高い人気を誇る侍でしょう。侍は、漫画や映画、ドラマなどにも頻繁に登場し、その相棒である刀は、キャプテン・アメリカの盾やマイティ・ソーのハンマーのような、ヒーローを象徴するアイテムとして扱われています。

今回ご紹介するのは、そんな今でもなお人気高い刀の興味深い逸話についてです。選りすぐりの4編をどうぞ。

 

1. 童子切:悪鬼を討ち果たした退魔の刀

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戦いの様子

刀の中には特殊な霊力を持ち、鬼や妖怪を退治する力を持つとされるものがあります。その中の一つが、平安時代の名将・源頼頼光(みなもとのよりみつ)の愛刀、童子切です。京都の近郊に位置する大江山(おおえやま)に棲みついた鬼どもの悪行に苦慮した天皇は、武勇の誉れ高い頼光に鬼退治を命じました。

頼光四天王として歴史上名高い配下の武将たちを引き連れた頼光は、悪鬼どもに戦いを挑み、見事討ち果たすことに成功しました。その際、鬼どもの頭目である酒呑童子(しゅてんどうじ)の首を切り落とすために頼光が使用した刀こそが童子切。童子切とは、その文字の通り童子(鬼)を切った刀という意味で名付けられました。

現在では国宝に指定され、東京都台東区上野にある東京国立博物館に収蔵されています。地図

 

2. 太郎太刀:怪力無双の豪傑の愛刀

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特別な霊力などはなくとも、圧倒的な破壊力で名を残した刀もあります。その中の一つ、太郎太刀(たろうだち)は、戦国時代の大名朝倉家に仕えた豪傑・真柄直隆(まがらなおたか)が愛用した豪刀です。その長さは220センチメートルにも及び、真柄以外には誰も扱うことはできませんでした。真柄自身、当時身長155センチメートル程度が平均だった時代に、2メートル、250キログラムもの巨体であったとされており、敵対する侍の目にはまさに怪物のように映ったことでしょう。

1570年に真柄は主君の朝倉家と織田・徳川連合軍の間に起こった姉川の戦いに参戦しました。奮戦かなわず敗色濃厚となった自軍を救うため、太郎太刀を振りかざして単騎敵陣に突撃して徳川軍本陣近くまで突き崩し、最終的に討ち取られるまで鬼神のごとき働きを見せたと言います。その雄姿は侍たちの心を打ち、真柄直隆とその愛刀太郎太刀の活躍は後世に伝えられていきました。

現在太郎太刀は、愛知県名古屋市にある熱田神宮宝物館に奉納されています。地図

 

3. 雷切:雷神を切り裂き、主を守った刀

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日本刀と並び日本が世界に誇る文化の一つ漫画にも、しばしばモチーフとして日本刀が登場します。千鳥、またの名を雷切といえば、大人気漫画NARUTOに登場するキャラクターうちはサスケの必殺技を思い浮かべる方は多いでしょう。NARUTOでの雷切は雷で敵を切り裂く技ですが、日本刀の雷切は雷神を切り裂いた刀と言い伝えられています。

九州随一の名将立花道雪(たちばなどうせつ)は、ある日激しい雷に襲われるも、その中にいた雷神を所持していた名刀千鳥で切り裂き、生き延びました。この時の後遺症で彼は半身不随となるも、侍としての威勢を失わず、名を雷切と改めた愛刀とともに戦場に立ち続けたことから、斬雷の闘将と呼ばれ大いに恐れられました。

現在雷切は、福岡県柳川市にある立花家資料館に収蔵されています。地図

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4. 姫鶴一文字:麗しき姫君の魂が宿る刀

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日本刀に纏わる逸話はなにもその切れ味や破壊力ばかりではありません。戦国時代屈指の名将上杉謙信が所有していた姫鶴一文字(ひめづるいちもんじ)には、典雅な言い伝えが残されています。

ある日、上杉謙信はこの刀を戦場で振るうには少し長すぎると思い、家臣に短く研ぎ直すように命じました。その晩のこと、謙信の枕元に美しい姫が現れ、「どうか刀を短くしないでほしい」と懇願しました。翌晩も再び現れたため名前を聞くと、「鶴」と名乗りました。彼女はこの刀に宿りし魂であろうと考えた謙信は、彼女の願いを聞き入れて短くすることを取り止めたとされています。

その後も上杉家の家宝として代々受け継がれ、現在では山形県米沢市にある米沢市上杉博物館に収蔵されています。地図

 

今回ご紹介した4本の刀は、皆現存し、日本各地で公開されています。これらの他にも、興味深い逸話や伝承を持つ刀はまだまだ日本に数多く残されているので、ぜひ博物館に足を運んで、古の侍の魂に触れてみてはいかがでしょうか。侍の刀ツアー、将来の企画として組んでみたいものです。

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Keisuke

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I am a Japanese male whose reasons to live are studying Japanese history and watching sports. I currently live outside of Japan, but would like to share the realizations I have had about Japan from spending my days living outside of the country.

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