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Goin’ Japanesque!

伝説の車に挑むカーアクション漫画 ― 「湾岸MIDNIGHT(ミッドナイト)」(楠みちはる)

「日本」という国でアニメや漫画以外の特産物というと、「車」があがるでしょう。1980年代当初、日本では海外のスーパーカーが子供たちの間で大ブームとなりました。近未来的なフォルムを持ち、ハイスピードで道路を駆け抜けるスーパーカーに胸を躍らせた子供たち。そうした夢と希望を持っていた子供が大人になってから描いた車の物語、それが「湾岸ミッドナイト」(作者:楠みちはる)です。タイトル写真:game.watch.impress.co.jp

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あらすじ

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東京の中心部を網羅している首都高速にひとつの伝説があった。

深い夜の闇に似たミッドナイトブルーの車体を持つ、日産・S30型フェアレディZ。

1970年代に販売されていたクラッシックカーとも言えるその古い車は、まるで意思を持つかのように、またくるおしく身をよじるように時速300kmを超えて走る。

その車は乗り手を選び、乗り手に選ばれなかった人間は事故死すると言われた。

その名は「悪魔のZ」。

そんな伝説と化した「悪魔のZ」へ、様々な想いを抱えた人々が挑戦をするカーアクション。

 

登場人物

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1.朝倉 アキオ(あさくら アキオ)

高校3年生の主人公。解体業者で朽ちていた「悪魔のZ」を見つけ、その由来を知りオーナーとなる。

生活の全てを「悪魔のZ」につぎ込み、学校も休みがちになってゆく。

物語当初は彼と悪魔のZが中心となって物語は進んで行くが、悪魔のZが一度大破し、再生する事で物語の主題は周りの人々へとシフトして行く。

2.北見 淳(きたみ じゅん)

S30型フェアレディZをチューンアップして「悪魔のZ」を創り上げた人物。

当時はそうした改造車をつくる事を生業としていたが、彼の作った改造車は乗りこなせずに事故を多発させ、「地獄のチューナー」と呼ばれるようになる。

車の機動性を追い求め過ぎて、商売は成り立たなくなり破産。

現在は自転車屋として生活していた。

3.島 達也(しま たつや)

漆黒のポルシェ・911で首都高速を駆け抜け、「首都高速湾岸線の黒い怪鳥・ブラックバード」の異名を持つ。

昼間は大病院に勤める医者。

元々は「悪魔のZ」前オーナーの知り合いであり、アキオが乗る「悪魔のZ」を仇として関わっていた。

だが、後にアキオや周囲の人々と関わる様になり、考えを改めて行く。

 

考察

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海外でも「ワイルドスピード」など改造車による派手なカーアクション映画は一定の人気を誇りますが、この漫画は少しテイストが違います。物語の最初は、確かに「悪魔のZ」と呼ばれる特殊な車が夜の街並みを駆け抜けるカーアクション的なストーリーです。

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しかし、読み進める内に、「悪魔のZ」を作り上げた大人達へと主眼が移行して行きます。そうした大人達は、夜の街を高速で駆け抜ける事が違法だと知っており、それを行わない者がほとんどでした。ですが、伝説と化した「悪魔のZ」と主人公・アキオと出会い、彼らへ夜の街を高速で駆け抜けたいという自分達の「思い」を託し始めます。

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「悪魔のZ」へ挑む者達も、同様に何かしらの不安や不満を生活の中に持ち、その答えを求める様に「悪魔のZ」へと魅せられて行きます。

過去の夢と現在の生活のギッャプに悩み、車を売買するバイヤー
車が好きで店を始めたのに、車が嫌いになったカーショップのオーナー

そうした人々が、自分の抱えた問題の解決を求めて「悪魔のZ」へ戦いを挑みます。その挑み方もおもしろく、普通のレースと違い、スタートもゴールもありません。首都高を走りながら出会うとスタートし、最後まで走り続けている者が勝利する。カーアクションでありながら、叙情的で夢物語的な世界観は、「大人のポエム」「大人のおとぎばなし」と評されました。

 

あとがき

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game.watch.impress.co.jp

この作品を読み終えると夜のドライブを無性にしたくなる雰囲気を持っています。おそらく、車について良く知らない人でも、この作品には強く魅かれる筈です。乗り手の心情に焦点を当てた作品、他では見られない視点からのカーアクション漫画です。

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Berial the Demon

About the author

It has been over 40 years of reading manga in the deep world of manga. Japan’s manga has an endlessly wide variety of genres. I will be recommending special manga for you to read from such infinite amount of works.

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