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日本人の死生観に基づいた独特の文化 ― 武士の慣習、「切腹」の歴史

海外では”Hara-kiri”という言葉で知られる「切腹」。「自分の腹部を短刀で切り裂いて死ぬ」という自殺の方法で、主に日本の武士の間で行われていました。 切腹の他に「腹切り(はらきり)」、「割腹(かっぷく)」、「屠腹(とふく)」などさまざまな呼び名があります。この切腹という慣習は、日本の死生観に基づいた独特の習俗で、世界にあまり類をみないものです。タイトル写真:https://www.flickr.com

 

武士道と切腹

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日本に武士が誕生したのは1000年以上前のことです。その頃から彼らには「自分の不始末は死をもって償う」という道徳観がありました。命に代えて責任を果たすことで自身やその家名の名誉を保つ、という武士としての高い意識や誇りが、「自ら腹部を短刀で切り裂いて死ぬ」つまり「切腹」という刑罰を誕生させたのです。 罪人や身分の低い百姓などには決して許されない名誉刑でした。

そして今から400年ほど前の江戸時代になると、その武士としての美意識が「武士道」と呼ばれる倫理的思想として体系化されました。そして切腹はその「武士道」の精神を貫く自死方法として確立しました。

しかし今から100年ほど前に切腹はその執行を廃止されました。ただ、日本人の心の中には今でも切腹を「名誉ある自決」とする思想は残り、その後も自分の名誉を守るため切腹という自死を選ぶ人も多く存在したようです。

 

日本で有名な2つの切腹事件

時代とともにその習慣は変化し、今では行われることがなくなった切腹という行為ですが、過去に起きた切腹事件の中でも有名な2つの事件をご紹介します。

1. 赤穂浪士

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赤穂浪士とは、「赤穂事件」という18世紀初頭に起きた有名な事件の中心的人物たちのことです。「赤穂事件」とは、理不尽な裁きによって自害をした主人に従事する47人の家来たちが、主人の仇を討つために団結し時を待って、仇となる人物を討ち取った事件のこと。事件後、赤穂浪士たちはお咎めとして切腹を命じられ死に至りましたが、後に、主人に忠実な家来たちの美談としてこの赤穂事件をモチーフに作られた物語『忠臣蔵』によって、彼らの存在は現代でもなお語り継がれています。

2. 三島由紀夫

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1970年(昭和45年)11月25日に日本文学界を代表する作家・三島由紀夫が、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内で、憲法改正のための自衛隊の決起を呼びかける演説を行った後に、割腹自殺を図った「三島事件」。国内だけではなく海外でも有名な作家の死に、世間の人々が非常に衝撃を受けた、近年で最も有名な切腹事件です。

 

切腹にまつわる有名なもの

1. 新正堂「切腹最中」

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赤穂浪士たちの主人である浅野内匠頭が切腹したという田村屋敷跡にある店「新正堂」。この店では、『忠臣蔵』にまつわるエピソードが商品を通じて話題になればという店主の想いから生まれた「切腹最中」というお菓子を販売しています。

求肥とあんこをもち米の皮に挟んだこのお菓子は、日本の営業マンの謝罪手土産として知られています。ですが、今日では詫びるためだけではなく、「腹を割る(“本心を打ち明ける”の意)」「腹を決める(“覚悟をする”)」という時にも、利用される商品となってきているそうです。

2. 日本映画「切腹」

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小林正樹監督の1962年の日本映画。当時の日本屈指の俳優たちが出演し、第6回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品です。武士の切腹にかかわる物語を描いたこの映画は、昔の作法に基づいた切腹がどのように行われ、どのような緊張感と空気感の中で行われていたのかということをイメージさせるのに適した映画かもしれません。ただし、テーマからして痛々しいシーンが出てくる映画であることは間違いないので、観るには注意と覚悟が必要であることをお忘れなく。

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KAWATA

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I'm interested in general in all things related to culture and fine arts with a focus on movies, art, and design. I hope to introduce to many people all the different sides to Japan in regards to Japanese culture.

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