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魚拓 ― 日本の伝統的フィッシュアートは海外でも注目されつつある

日本と言えば、寿司や刺身など、新鮮な魚を生で食す独特の文化があるのは衆知の事実。このことからもわかる通り、日本文化と魚は、昔から深い関係がある。今回ご紹介する「魚拓」も、そんな魚を愛する日本ならではの文化である。タイトル写真:https://ja.wikipedia.org

 

魚拓の歴史

ukiyoe-fishing
浮世絵:魚遊び 喜多川歌麿 (1753~1806)

魚拓とは、釣った魚に墨を塗って、和紙や布に転写したもののことで、日本発祥の文化である。

魚拓は、漁師が釣った魚を写真として記録できなかった時代に、記録方法として生み出された。と言うのも、昔から自慢話や口コミ、噂話と言うものは、どんどんと大きくなっていくもの。それは釣り人も同じで、「自分が釣った魚は両の手に余る大きさだった」なんて言ってしまうのはよくある話だった。話言葉が大げさになっていくのは、今も昔も変わらないようです。魚拓が行われるようになってからは、原寸大の魚の大きさを正確に記録できるようになった。

現存する最古の魚拓:1839年に記録されたフナの魚拓(おそらく今に残っていないだけで、もっと昔から魚拓は行われていたと思われる)

 

魚拓の取り方

直接法

魚拓を取る際には、まず魚のぬめりやゴミをしっかりと水洗いし、取り除く。その時、うろこまで剥がれないよう注意する。そしてその後、水分を良く拭き取り、魚に墨を塗る。塗られた魚に、和紙や布を押し付ければ魚拓の完成だ(直接法)。

また、この方法の他に、魚には墨を塗らず、和紙や布をのせた上から色をつけていく方法がある。これは間接法と言い、元々は文字が左右反転してしまわぬよう考え出された転写方法である。

そして、どちらの場合も、魚拓を取り終えた後最後に目を入れる。目が入るとまるで魚に命が宿ったようになる。これはダルマに最後に目を入れるのと同じような意味がある。

 

魚拓の昔と今

gyotaku2
http://heatherfortner.com/

上記説明したとおり、一番の目的である「記録」という意味から、昔は転写後に修正をすることは行わなかった。厳密に言うと、修正を行うのは禁止行為だったのだろう。

しかし現代の魚拓は、アートとして注目されつつある為、むしろ修正や追加を行う場合も少なくない。それは、絵の具で魚に色を入れたり、海や背景を加えたりするようなものだ。海外でも魚拓を行う人がどんどんと増えている。

 

2つと同じものが生まれない魚拓。それは芸術と言う観点から言えばうってつけだろう。魚拓を行う多くの人々が、魚拓のみの目的で行うのではなく、食べる為の魚を魚拓にしたり、既に海辺で死骸となっている魚を魚拓としている為、無駄な殺生はしないということにもしっかりと向き合っている。今後も更に魚拓には注目が集まっていきそうだ。

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