提灯の明かりが美し過ぎる夏祭り5選
日本では、古くから提灯を祭礼や儀式などに使用してきました。元々提灯は、貴族や武士など上流階級の人々のみが使用できる特別なものでしたが、江戸時代中頃から、一般庶民にも広く普及する照明器具となります。Photo: http://gakublo.com/
今回は、その提灯の明かりが美しすぎる夏祭り特集です。日本の夏祭りを連想させる代表とも言える提灯のやさしい灯りをご覧下さい。
*1~3は日本三大提灯祭として知られています。
1. 二本松提灯祭り
にほんまつちょうちんまつり
開催地:福島県
日程:毎年10/4~10/6
二本松提灯祭りの始まりは約370年前の1643年。二本松神社を舞台に、7台の太鼓台が町内を巡回し、総計約3000個の提灯が夜空を赤く染めます。少し時期はずれなこの祭りですが、太鼓台を担ぐ若者のかけ声・活気が夏の開放感を演出し大迫力です。
2. 秋田竿燈まつり
あきたかんとうまつり
開催地:秋田県
日程:2016/8/3~8/6
秋田竿燈まつりは東北を代表する夏祭りで、青森ねぶた祭り、仙台七夕まつりと共に東北三大祭りにも入っています。たくさんの提灯を吊した竿燈(かんとう)を稲穂に見立てて、町内を練り歩き、五穀豊穣や真夏の病魔や邪気を払う意味があります。大きな竿燈をバランスよく掲げ、額や肩、腰などへ流す妙技も伝統の技として注目すべきポイント。ぜひ覚えておいて下さい。
3. 尾張津島天王祭
おわりつしまてんのうまつり
開催地:愛知県
日程:毎年7月第4(土)(日)
尾張津島天王祭は愛知県津島神社の川祭りとして500年以上の歴史があります。日本三大川祭の1つでもあるこの祭りは、室町時代から続く祭りとして、織田信長や豊臣秀吉など歴史的人物にも愛されていたそうです。
実際この祭りは2-3ヶ月にわたり開催されていますが、特に注目すべきは上記2日間。真柱に1年の月数12個の提灯、その下には扇型の形状になるよう1年の日数365個の提灯がつけられた車楽舟と呼ばれる舟が、川面に写る姿は圧巻です。まさに当時の情景を髣髴とさせる、灯りと水の時代絵巻です。
4. 多賀大社万灯祭
たがたいしゃまんとうさい
開催地:滋賀県
日程:毎年8/3~8/5
http://blogs.yahoo.co.jp/tmdgit
多賀大社万灯祭は神様に感謝の意を表す祭り。上空高く伸びるポールに掲げられたり、真横一直線に整列する12000以上もの提灯は非常に見事で、滋賀県の夏の風物詩として有名です。多賀大社境内では、多賀音頭、ライブなどが催され、毎年とても盛り上がります。
5. なかしべつ夏まつり
開催地:北海道
日程:毎年8月第2(土)(日)
なかしべつ夏まつりは北海道で行われる盆踊り祭。約6000もの提灯がシャワーのように天空に並びます。この提灯には、希望をすれば個人でも名前を入れる事ができます。前日に開催される花火大会と当日に特大やぐらを囲んで踊る盆踊り、露店のおいしい地元グルメの3つが注目すべき点です。
冬にはなかしべつ冬祭りもあり、夏まつり同様提灯が飾られます。しかし、冬は雪だるま型の提灯になりますので、夏と合わせて行ってみてもおもしろいかもしれません。