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Goin’ Japanesque!

5月5日端午の節句といえば「こいのぼり」!日本の伝統行事の深い意味

空を泳ぐ鯉?

4月後半から5月前半にかけて、全国各地で鯉が空を泳ぐ姿が見られる。もちろん鯉は生身ではなく、鯉を模した幟の鯉だ。外国人がこの光景を目にすると、その珍しい光景に少し驚くかもしれない。

昔に比べると最近屋外で見ることは少なくなってきたが、これはこの時期恒例の日本の伝統行事の風景だ。でも、「なぜこの時期に?」「なぜ鯉の幟を揚げるのか?」。これからご紹介していこう。タイトル写真:flickr.com

 

「こいのぼり」が見られる時期:端午の節句

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https://www.flickr.com

「こいのぼり」が揚げられるのは、5月5日の「こどもの日」と呼ばれる祝日。その名の通り、「こどもの日」とはこどものための祝日で、この日に男の子の成長を祝う「端午の節句」という行事が行われる。

「端午の節句」とは、中国の「節句」という厄払いの行事に由来するもので、日本には奈良時代に伝わった。それが男の子の節句とされるようになったのは、鎌倉時代といわれている。

もともと、節句には、その強い香りに邪気や魔物を払う力があると考えられていた菖蒲やよもぎの葉を身につけたり、家の出入口にさしたりするといったことが行われていた。この菖蒲が、日本では武道を重んじる「尚武」や「勝負」につながる勇ましさの象徴とされるようになり、端午の節句は強い武士に成長するようにと願う男の子の節句となった。

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「こいのぼり」の由来

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https://www.flickr.com

江戸時代、7歳以下の男の子がいる武士の家では、「強い武士に育つように」との願いを込めて、この「端午の節句」に兜や鎧、幟旗を飾った。やがて、裕福な町人たちがこれを真似るようになったが、当時、幟を飾ることは許されなかったため、代わりに和紙や布に鯉を描いた「こいのぼり」を作り出したのである。これが、こいのぼりが誕生した由来だ。

 

なぜ、鯉なのか?

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https://www.flickr.com

それは、中国の「登竜門」という故事に由来する。中国の黄河の中流に“竜門”と呼ばれる急流の滝があり、そこを登り切った鯉は龍になることができるという言い伝えがあった。中国では、龍は皇帝の象徴とされており、そうした地位の高い人間になるための難関を「登竜門」といったのである。

この故事から鯉は縁起の良いものとされ、日本では子どもの立身出世を願って、鯉を描いた「こいのぼり」があげられるようになったとされている。

 

「こいのぼり」の今昔

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https://www.flickr.com

今日よく見られるこいのぼりは、色は黒、赤、青、緑など色数が多く、サイズも大きいものから小さいものまで種類が豊富だ。複数の鯉は家族を表しているといわれており、一番大きな黒い鯉は「真鯉」という父親をイメージした鯉、その次に大きな赤い鯉は母親をイメージした「緋鯉」、さらに小さな鯉は子どもの「子鯉」と呼ばれている。

また、こいのぼりの飾りにはそれぞれ意味があり、一番上にある「籠玉」は神様が宿るとされており、その下にあるのは「矢車」という魔よけだ。さらに、鯉と一緒にそよぐ5色の布は「吹き流し」と言い、悪いものを取り除いてくれるといわれている。

実は、江戸時代のこいのぼりは現代のようなものではなかった。浮世絵師である歌川広重が絵に描いているように、昔は黒い“まごい”1本だけだった。しかし、明治時代になると緋鯉を一緒に揚げるようになり、さらに時代を経ると子鯉も加えられ、現代認識されているように家族を表すようになった。

昔は手描きのみで作られていたこいのぼりだが、昭和30年代になって化学繊維が普及するようになると、絵柄を印刷したこいのぼりを大量生産できるようになり、さらに多くの人々に普及するようになった。

そして今日では、外に飾る昔ながらのこいのぼりの他、手ぬぐいに印刷されたこいのぼりや室内用の小さなインテリア用のこいのぼりなど、様々なタイプのこいのぼりがある。

このように、こいのぼりとは、昔から現代まで日本人の生活の中で親しまれ続けている存在なのである。

 

「こいのぼり」が見られるイベント

全国には、こいのぼりに関わるイベントが各地で行われている。以下はほんの一部にすぎないが、もし開催時期に近くを訪れる機会があったら是非行ってみてはいかがだろう。

1.清流の上を悠々と泳ぐ姿が圧巻

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高知県高岡郡四万十町十戸地域「こいのぼりの川渡し」

川の対岸にかけてこいのぼりを吊るし、川の上を泳がせる「こいのぼりの川渡し」。今日では各所で見られるようになったが、発祥である高知県の十和地域では毎年4月から5月にかけて行われている風物詩だ。500匹あまりのこいのぼりが、日本三大清流のひとつである四万十川で悠々と伸びやかに泳ぐ姿は一見の価値あり。

2.一度は見たい!世界一のジャンボこいのぼり

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埼玉県加須市「市民平和祭」(C)加須市役所商業観光課

こいのぼりの生産量日本一の加須市では、毎年5月に開催される「市民平和祭」で利根川河川敷に全長100メートル、重さ350キロの巨大こいのぼりを泳がせる。

3.ギネスにも認定された圧巻の掲揚数

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群馬県館林市「こいのぼりの里まつり」(C)舘林観光協会

5000匹以上のこいのぼりが掲揚され、2005年にはギネスブックで世界一に認定された記録をもつイベント。是非実際に訪れて、その数に圧倒されていただきたい。

 

「こいのぼり」を通して考える行事の意味

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宮城県東松山市「青い鯉のぼりプロジェクト」(C)提供:青い鯉のぼりプロジェクト

上記の他にもう一つ、是非皆さんに知ってほしいこいのぼりの催しがある。それは、宮城県で2011年から開催され続けている「青い鯉のぼりプロジェクト」だ。

日本、そして世界が忘れもしない2011年3月に発生した東日本大震災。1000年に一度といわれる未曾有の大震災が東北地方を襲い、多くの人々の命が奪われた。

このプロジェクトは、この震災で5歳の弟さんを亡くした高校生の少年が、「東日本大震災で亡くなった子どもたちのために」との願いを込めて、弟さんが大好きだった青い鯉のぼりを掲揚し始めたことがきっかけで始まったものだ。

このプロジェクトは人から人へと伝わり、全国から次々に青い鯉のぼりが寄贈されるようになり、今では500匹以上の鯉のぼりが東北の空を泳いでいる。

 

私たちの身近で行われる伝統行事や行いには、普遍的な祈りや願いが込められていることが多い。特に日本文化は、世界で見てもさまざまなことに深い意味が隠されている事が多く、それが外国人が日本に興味を示す1つの理由である。

なぜそれが行われ、今もなお行われ続けるのか。それが発祥した意味や受け継がれ続ける意義を今一度考えてみると、自国の文化に、日本人として改めて興味が沸いてくることだろう。

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I'm interested in general in all things related to culture and fine arts with a focus on movies, art, and design. I hope to introduce to many people all the different sides to Japan in regards to Japanese culture.

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