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「隈取」―日本の伝統芸能・歌舞伎をより楽しむ為に知っておくべき3色

日本の伝統芸能・歌舞伎。国籍問わず、歌舞伎という存在は多くの人に既に認知されているが、詳細な知識を持っている人は多くはない。そこで今回は、歌舞伎のイメージを形作っているその印象的な化粧についてのお話です。これからお話する内容を知っていれば、より歌舞伎を楽しめ、そして興味も沸いてくるでしょう。

 

隈取って?

「隈取」とは歌舞伎独特の化粧法。歌舞伎の化粧は、基本的には白塗りの顔肌に、眉、目、唇などの化粧を施していくが、その中で血管や筋肉の筋をなぞったものを隈取と言う。隈取の目的は、血管や筋をオーバーに浮かび上がらせ、役者の顔の動きをより具現化する事。これにより、観客により感情変化を伝える事ができる。

似たようなものに中国の京劇の臉譜(れんぷ)と言う顔面化粧法があるが、臉譜は元々つけていたお面を直接顔面に塗り始めたのが起源であり、表情自体を浮き上がらせる歌舞伎の隈取とは根本的な発想の部分が少し違う。そのような発想元から、隈取は日本語で「取って」いくと表現されており、描くとは表現しない。その筋をなぞり取ったラインは、仕上げで更に指でぼかされ、遠くからでもはっきりわかるように工夫されている。

また、歌舞伎の世界には他の業界のように化粧専門担当者はおらず、その役を演ずる役者自身が自分で化粧を施す。「化粧も芸の内」と言う精神だ。よって、役者によって化粧にも個性が出ており、1人1人違うのも魅力の1つである。

 

隈取に使用される3色の意味の違い

隈取には基本的に3色が存在し(黒を入れて4色と言う事もある)、各々が表す意味が違う。

1. :善人

kabuki-kumadori1
赤色の隈取は、正義、勇気、強さなどを表し、「善人」が施している化粧色である。実際赤色は鳥居に使われている色であったり、正義のヒーローゴレンジャーのような日本の戦隊ものでもリーダーは必ず赤である。

2. :悪人

kabuki-kumadori2
http://stagecoach1939.dreamlog.jp/

青色の隈取は、悪を表し、スケールの大きな「大悪人」が施している化粧色である。いわゆる敵役だ。なぜ青色かと言うと、日本語に「悪人には血も涙もない」と言う言い方があるように、極悪人には赤い血ではなく青い血が流れていると言う意味からである。

3. 茶色:妖怪

kabuki-kumadori3
http://blogs.yahoo.co.jp/toyo_18kosofure

鬼や妖怪など、人間以外の「不気味な役」が施している化粧色である。

 

隈取の様々な種類

kabuki-kumadori4

隈取には色以外で見ても、本当に多くの種類が存在している。上記挙げたものは代表的なほんの一部だが、同じ赤色でもその種類により意味が変わる。例えば、画像左上の隈取よりも真ん中の隈取の方が線が多いのがわかるだろうか。線が多いと言う事は、よりエネルギッシュで感情的だと言うことを表し、敵に対して激怒した後などは、真ん中にあるような線の多い隈取に変化する。ドラゴンボールのスーパーサイヤ人への変身を思い浮かべてもらえればよりわかりやすいだろう。

 

同一人物でも、場面が変われば隈取が変わる。今回の歌舞伎・隈取の基礎知識を前もって知っておけば、日本人はもちろん、日本語がわからない外国人も、隈取により役者の感情変化を感じ取れ、歌舞伎がより楽しめるようになるだろう。その時々の役者の感情を視覚から読み取って、更に深い歌舞伎の世界を覗いてみて下さい。

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