すべてレプリカなのになぜ!?徳島「大塚国際美術館」が国内外で大絶賛されるワケ
必ず一度は行ってほしい「唯一無二の美術館」をご紹介します。すべて偽物(レプリカ)なのに満足度がもの凄く高いその理由とは?タイトル写真:flickr.com
大塚国際美術館について
大塚製薬グループによって建てられた徳島県鳴門市にある美術館。1998年開館当時は日本最大の美術館(延床面積約3万㎡、現在は2位)だった。世界25ヶ国、約190の美術館が所蔵する世界の名画を1,000点以上展示しており、海外からの観光客にも大人気の観光施設である。地図
大塚国際美術館の特徴
– すべて原寸大のレプリカ
– 入場料金日本一(3240円)
– 鑑賞ルート約4kmもの広大さ
– 写真撮影、軽度接触可能
最大の特徴はやはりすべてレプリカであると言う事。しかしその精度と言ったらもの凄く、細部まで寸分狂わず再現されている。そのすべてが陶板によって作られている為、後世に作品を残す学術的価値としても世界から非常に高い評価を受けている。陶板での作品は2000年以上劣化せず保存できると言われているからだ。作品によっては、本物よりも当時の状態を正確に保っているものさえある。
更に、レプリカである為、ロープによる仕切りやガラスケースなどの保護がされておらず、本物では到底叶わない写真撮影、至近距離からの鑑賞、軽く触れる事さえ許されている。世界初のユニーク美術館なのだ。
主な名画たち
入口
入口は地下4階にあり、まず長いエスカレーターを上っていく。実際の展示スペースは地下3階から地上2階に広がっている。
地下3階
ミケランジェロの「システィーナ礼拝堂」:http://applembp.blogspot.com/
一番始めに目に飛び込んでくるここシスティーナ・ホールの迫力によって、まずみな度肝を抜かれる。大きさ、空間、すべて完全再現されており、移動できない作品が日本にあるのは奇妙な感覚さえ味わうだろう。
地下2階
現在世にある本物の最後の晩餐は修正されたもの。しかしここには修正前のレプリカがある為、前と後で比較ができる。修正前の最後の晩餐を見られるのは大塚国際美術館だけだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」:http://ymofinance.at.webry.info/
当然超有名なモナ・リザもある。
自然光で見て欲しいと言う作者モネのこだわりを再現する為、屋外に展示されている。取り囲むモネの池には睡蓮が咲く。
太陽光にさらすなんて本物では絶対にできない。陶板だからできる技です。
地下1階
ダヴィッド、ジャック=ルイの「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」
地上1階
パブロ・ピカソの「ゲルニカ」:http://applembp.blogspot.com/
日本一高い入場料の美術館と言っても、足を運んだ人たちの声は一様に「全然高くない。それ以上の価値がある」です。大塚国際美術館でお気に入りの名画を見つけてから本物がある現地に行くと言う方法も大有り。ここ一箇所で世界中を巡った気分になれる大塚国際美術館は超お勧めなので、時間をたっぷり取って、ゆっくり鑑賞してみて下さい。1日あっても時間は足らなくなるはずなのでご注意下さい。
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