日本三大桜名所 ー「高遠城址公園」「吉野山」「弘前公園」の知っておきたい美しさの特徴
日本の代名詞・桜。みなさんご存知のとおり、「日本観光=桜」というイメージを持つ外国人は非常に多いです。
そこで今回は、外国人の方にオススメする前に、まずは日本人のみなさんに「桜名所」のおさらいです。
日本には全国1000以上の桜スポットがありますが、その中でも一際輝く「桜名所トップ3」と「それぞれの特徴」をご紹介します。
事前に特徴を知った上で観光すれば、楽しさも倍以上になるはずです。
1.高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)
長野県、見頃:4月中旬
高遠城の跡地にある高遠城址公園には、ここにしか咲かないと言われているタカトオコヒガンザクラと言う品種の桜が1500本以上もあります。
一般的に有名なヨメイヨシノと違い(満開になると白に近い色)、小ぶりで赤みが強く、鮮やかな色が特徴です(満開となってもピンク色のまま)。
その美しさは、昔から「天下第一の桜」と呼ばれるほどなので、ぜひソメイヨシノと見比べてみてください。
桜雲橋の下:http://www.pixpot.net
また、ここの絶景撮影スポットとして有名なのは、なんと言っても桜雲橋。橋の上からと下からで違う表情を見せるのがまた良いのです。
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2.吉野山
奈良県、見頃:4月全般
http://blog.goo.ne.jp/soichiro-k0308
ここ吉野山の特徴は、そのスケールの大きさと迫力です。シロヤマザクラと言う品種の桜を主とし、約200種3万本の桜が咲き乱れます。まるで山全体が桜山になってしまったかのようで、迫力の点だけ見れば他の場所とはケタ違いだと感じるでしょう。
位置関係としては、下・中・上・奥の4か所に密集しており、ぱっと見ただけで千本の桜が見えるという意味で「一目千本」とも呼ばれています。山の下から順番に、下千本、中千本、上千本、奥千本と順番に桜が咲き、時間差ができるため、見頃が長くなるのも良い所です。(見頃:4月全般)
また、吉野地区には吉水神社や金峯山寺(両方中千本エリア)などの世界遺産があるので、桜と同時観光をするのがお勧めです。
3.弘前公園
青森県、見頃:4月下旬~5月上旬
北に位置する東北地方の弘前公園は、開花が東京よりも1ヶ月ほど遅いです。それはちょうどゴールデンウィークあたりに満開となる為、仕事で忙しく、お花見ができなかった方は、ここ弘前公園に足を運ぶと良いです。
弘前公園は、総面積がなんと49万㎡にもなるという広大な公園で、その敷地内には約2600本の桜が咲き誇ります。ここに咲くソメイヨシノは、1882年に寄贈されたものだと言われており、日本最古のソメイヨシノの樹の可能性があると言われています。
通常ソメイヨシノの寿命は60~80年くらいですが、ここには樹齢100年を越すものが300本以上もあり、多くの専門家から管理技術が日本一と称賛されている場所となっています。
弘前公園に行ったら必ず立ち寄って欲しいのは、やはり引前城です。弘前城には、東北唯一の江戸時代から残る天守があり、多くを語らずともその写真だけで素晴らしさが伝わることでしょう。
川の水面に反射する夜桜:http://blueforesttiger.blog54.fc2.com/
また、弘前公園は「三大夜桜スポット」にもランクインしていて、夜桜がとても有名な地。夜は一気に艶やかさが増します。
「引前さくらまつり」(2017年の開催は4/22~5/7)も毎年開催されているので、この時期は桜一色の街と化します。
どうでしたか?日本人からすると桜はあまりにも身近な存在の為、意外に知らないことも多かったのではないでしょうか?
桜について少し詳しくなって、2017年今年のお花見もみなさん大いに楽しんで下さいね!
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