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もう「下駄」選びに悩まない!?履き方・歩き方・種類を徹底解説

かつて日常的に履かれていた「下駄」。第二次世界大戦後、我々の日常着が和装から洋装へと変化した事に伴い、次第に履物も下駄から靴へと変化していった。そして和装が普段使いの物から高級品、または特別な日の装いへとその役割を変えたことで、下駄も特別な日に履くことが多くなり、普段使いをすることも少なくなっていった。 タイトル写真: flickr.com

しかし最近では高級な和装だけでなく、若者にも手が出せるお手軽な価格で和装が楽しめるようになったことで、下駄の良さやファッション性が改めて見直されるようになってきた。昔のように下駄が日常の履物の主流になることはないだろうが、この先も様々な形で下駄の良さを後世に残していくことはできるだろう。

 

下駄の歴史

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下駄は古代の日本において、履物というより仕事のための道具として広く使われていた。その中でも一般的によく知られているのが、田んぼのようにぬかるんだ土地で作業をしたり、平らにするために用いた「田下駄」である。今日の下駄の形とは違い、足を乗せる木の板は横幅が広く縦長の形をしていて、不安定な地面でも転ばずに踏みしめられる合理的な形をしていた。

もちろん下駄を履物としていた人々もいたが、貴族や僧侶といった身分の高い人々の履物であり、下駄が庶民の間に浸透するのは、ずっと後の江戸時代、17世紀に入ってからとなる。それまで下駄はとても高価なものだったため、庶民にはとても手の届くものではなかったのだ。

まだ道路が整備されていなかった時代、雨が降ると道がぬかるみ泥がはね、足元が汚れてしまうことから、高さのある下駄は重宝され、雨の日の履物として普及していく。その後町人文化が発達したことで、オシャレを意識する人々が増え、下駄をおしゃれアイテムとして晴れの日にも履くようになっていったのである。

オシャレの意識が高まったことで、様々な形の下駄がデザインされるようになり、歌舞伎役者や花魁といった当時のスター的存在が履く奇抜なデザインも流行するようになり、高さ30cmほどの下駄も造られるようになった。

しかし、この下駄の流行は江戸を中心としたものであり、日本全国に下駄が普及したのはもっと後の19世紀後半になってからのことである。

そして現在では、伝統的なスタイルの下駄から最新ファッションを取り入れた斬新な下駄まで、たくさんの種類が店頭に並んでいる。

 

下駄の構造

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下駄は「台」と呼ばれる足を乗せる木の部分と、「台」に開けられた3つの穴に通す「鼻緒」と呼ばれる紐から成っている。また、下駄には「台」の地面との接地部分に「歯」と呼ばれる突起部分が1つ、又は2つついた物や、歯がない物があり、形状、幅、形によって名前が変わる。

現代の下駄には主に桐や杉が使われる。それに使用される木材は、温かい地方より寒い地方で育った方が年輪が細かくなり美しく見えることから、東北地方の桐は高級とされているので、下駄を選ぶ時の参考にしてみると良いだろう。

「鼻緒」に使われる生地の種類には、布、ビニール、革などがあり、基本的に太い鼻緒の方が足が痛くなりにくいが、太い鼻緒より細い鼻緒の方が粋とされている。

 

下駄のサイズの選び方

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下駄をはじめ和装の履物は、靴やサンダルとは違い、踵部分を2~3cm出して履くのが正しい履き方だ。また下駄は、小指などが台からはみ出す方が粋な履き方とされ、足より台の方が大きいとダサいと考えられているので、購入の際は思い切って少し小さめの下駄にチャレンジしてみてはいかがだろう。

 

下駄を履いた時の歩き方

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下駄を履いた時は、靴を履いた時のように重心を後ろにする歩き方ではなく、重心を前にして歩く。これは「和式歩行」と呼ばれ、腕も含めた上体と腰を固定して、腰から下だけの運動で前進しようとする歩き方だ。この歩き方で下駄を履き続けると、歯の後ろ部分からすり減っていく事はなく、歯の前部分だけがすり減っていくが、 実はそれが正しい下駄のすり減り方なのである。靴を履く時とは違う歩き方に戸惑うかもしれないが、下駄を履く時は少し重心を前にしてみて、下駄を粋に履きこなしてみよう。

 

下駄の種類

時代や流行により、これまで様々な種類の下駄が造られてきた。その中で、現在でも履かれている一般的な下駄をいくつかご紹介しよう。

1. 駒下駄

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17世紀末期に登場し、男女の平装として広く用いられ、明治以前におけるもっとも一般的な下駄。

2. 右近下駄

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表面がカーブした歯のない下駄で、土踏まずの辺りをくりぬいている。現代では、底にスポンジが張られている物が一般的。

3. ぽっくり下駄

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舞妓や一般の少女向けの履き物。逆台形の黒塗り、もしくは白木のやや高めの下駄。中に鈴を入れることもあり、歩くと音がする。

関連記事: Overview on the Differences Between a Kyoto Maiko and Geiko

4. 一本歯下駄

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山道を歩くための下駄で、山の中で修行する僧侶や山伏などの修験者に用いられていた。また、昔は芸能や曲芸者がバランス能力を見せるために履いたりもしていた。最近では体幹を鍛える目的で利用する人もいる。

5. 子供用の下駄

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小さな子供用なので、色や形ともに可愛らしいデザインの物が多い。

 

現在では日常的にあまり履かれなくなった下駄だが、その良さが見直されている今、チャンスがあればぜひ一度履いてみてはいかがだろう。歩く度に鳴る木の音は、何ともいえない風情が感じられるはずだ。

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Azuki

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Favorite genres are various aspects of Japanese otaku culture. Having been away from Japan for some time, there are many scenes where Azuki realizes the differences between international culture and Japanese culture. Through her own experience and knowledge, she hopes to deliver useful information to the international community who are interested in Japan.

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